その境界線は。
高町なのはを全力全開で愛していく。そんな小説を書いてます。
摩擦熱 2008/02/02
バレンタインネタを書きそうに無い上に、書いたところで甘くならないこと確実なので、今のうちに小ネタとして書いておこう。
自分の書く甘い話というのはこの辺りが限界みたいです。
ヴィータ×なのは。なの受けが好きさ。
可愛いなのはが書きたかった、ただそれだけの理由で書きました。
いやもうぶっちゃけなのはさんが可愛ければいいのではないかと思ってみたり、するのだよ、うん。はい、そんな感じで。
短いですが、もしよければ続きよりどうぞ。
摩擦熱
八神家のインターホンが鳴る。
だがはやてはもちろん、シグナムやシャマルは全く炬燵から出ようとしない。溜息をわざとらしく吐き出し、あたしは寒がりながらも仕方なく炬燵から抜け出した。ヴィータちゃん頑張って〜、とか、ヴィータ頼むなあ、とかそんな声が背中から聞こえてきたけど黙殺してやる。まったくもって素晴らしい家族だ。おもに怠け者ばかりという点で。ザフィーラは……今日は仕事だ。この家では、働き者のザフィーラだけが頼りだ。むしろ心の友だ。だがその心の友は今日はいない。
あいつがいたら、客の応対は任せられるのに。と思ったのは勿論内緒であるが。
――雪が降っていた。
触れれば簡単に溶けてしまいそうな雪が降っていた。ただその雪は、実際に手の平に乗せてもなかなか溶けない。それもそのはず、踏んでしまった部分は泥と混じって茶色く濁ってしまっていたけれど、未踏の地には白銀の絨毯が敷き詰められていたのである。
綺麗だった。雪が、そして雪の向こうで佇むなのはが。
玄関の扉を開けると、そこにはファー付きのジャケットを着込んだなのはが立っていた。手には小さな袋があり、あたしは何となく中身が想像できたけど、唇は凍ってしまって動こうとしなかった。
寒いから。だから、気の利いたことの一つも言えないまま、じっとなのはの言葉を待つしか出来ないのかもしれない。
「上手く作れているかわからないけど」
香ってくる甘い匂いで、丁寧に包装されたそれが何であるのかが分かった。そう言えばテレビでは特集をやっていたんだったか。
自分よりも更に唇を凍らせながら、それでも懸命に伝えようとする。袋をこちらに差し出しながら、なのは強張った頬を動かして無理矢理に笑う。あからさまに緊張していることが分かるのに、あたしはやっぱり気の利いたことが言えない。間の抜けた声が出るだけだった。
「……なんで」
「チョコレート。今日はバレンタインだから」
「知ってるけどさ、なんであたしに」
「私からじゃ嫌かな」
「……そんなわけ、ないだろ」
なのはの瞳の表面に浮かんだ涙に気付いて、あたしは否定した。今にも零れそうな涙が、いっそ凍って零れずにいてくれと願いつつ。
「受け取ってほしいよ、ヴィータちゃん」
「……ああ、ありがとう。なのは」
――だけど涙は、融解して。
「っ、ヴィータちゃん……っ」
心の摩擦によって生まれた熱で溶けてしまったかのように、ぼろぼろと涙をこぼした。あたしは慌てて袖で拭ってやる。
「ば、っ何泣いてんだよ! あ、あたしか? あたしが泣かしてんのか!?」
拭っても拭っても止まらない涙は、だけど悲しいものではなく、むしろ。
「う、っく、ご、ごめんね……ごめん、嬉しくて」
「……ああ、もう」
――嬉しいような。
幸せでたまらない気分になる。
不謹慎だろか。だけどやっぱり、この涙を見ていたいという気持ちは嘘じゃなくて、それ以上に、なのはを抱き締めたいと思う。誰が見ているとも分からない路上で、せり上がる羞恥心よりも抱き締めたいという欲求が勝ったあたしは、寒そうななのはの身体を包んでやる。
まったく、なんて可愛いんだろう、こいつは。
普段は茶化したりあたしで遊んだりするのに、こんな時ばかり乙女のふりをする。可愛く肩を震わせる。抱きしめたくさせる。……このまま放したくなくなるくらい、心に直接なのはが触れてくるんだ。その手を掴んで引き寄せて。口付けたいくらいに。
こんな可愛いやつだから、誰にもやれやしない。
はやてにだってフェイトにだって――絶対に。
雪だるまになったあたしとなのはをはやてが部屋に引き込んだのは、それから少し後のこと。
×あとがき×
なのは×ヴィータよりも、ヴィータ×なのはが最近好き。
いやいや、この二人が絡んでいるだけで幸せなんだけど。
自分の書く甘い話というのはこの辺りが限界みたいです。
ヴィータ×なのは。なの受けが好きさ。
可愛いなのはが書きたかった、ただそれだけの理由で書きました。
いやもうぶっちゃけなのはさんが可愛ければいいのではないかと思ってみたり、するのだよ、うん。はい、そんな感じで。
短いですが、もしよければ続きよりどうぞ。
摩擦熱
八神家のインターホンが鳴る。
だがはやてはもちろん、シグナムやシャマルは全く炬燵から出ようとしない。溜息をわざとらしく吐き出し、あたしは寒がりながらも仕方なく炬燵から抜け出した。ヴィータちゃん頑張って〜、とか、ヴィータ頼むなあ、とかそんな声が背中から聞こえてきたけど黙殺してやる。まったくもって素晴らしい家族だ。おもに怠け者ばかりという点で。ザフィーラは……今日は仕事だ。この家では、働き者のザフィーラだけが頼りだ。むしろ心の友だ。だがその心の友は今日はいない。
あいつがいたら、客の応対は任せられるのに。と思ったのは勿論内緒であるが。
――雪が降っていた。
触れれば簡単に溶けてしまいそうな雪が降っていた。ただその雪は、実際に手の平に乗せてもなかなか溶けない。それもそのはず、踏んでしまった部分は泥と混じって茶色く濁ってしまっていたけれど、未踏の地には白銀の絨毯が敷き詰められていたのである。
綺麗だった。雪が、そして雪の向こうで佇むなのはが。
玄関の扉を開けると、そこにはファー付きのジャケットを着込んだなのはが立っていた。手には小さな袋があり、あたしは何となく中身が想像できたけど、唇は凍ってしまって動こうとしなかった。
寒いから。だから、気の利いたことの一つも言えないまま、じっとなのはの言葉を待つしか出来ないのかもしれない。
「上手く作れているかわからないけど」
香ってくる甘い匂いで、丁寧に包装されたそれが何であるのかが分かった。そう言えばテレビでは特集をやっていたんだったか。
自分よりも更に唇を凍らせながら、それでも懸命に伝えようとする。袋をこちらに差し出しながら、なのは強張った頬を動かして無理矢理に笑う。あからさまに緊張していることが分かるのに、あたしはやっぱり気の利いたことが言えない。間の抜けた声が出るだけだった。
「……なんで」
「チョコレート。今日はバレンタインだから」
「知ってるけどさ、なんであたしに」
「私からじゃ嫌かな」
「……そんなわけ、ないだろ」
なのはの瞳の表面に浮かんだ涙に気付いて、あたしは否定した。今にも零れそうな涙が、いっそ凍って零れずにいてくれと願いつつ。
「受け取ってほしいよ、ヴィータちゃん」
「……ああ、ありがとう。なのは」
――だけど涙は、融解して。
「っ、ヴィータちゃん……っ」
心の摩擦によって生まれた熱で溶けてしまったかのように、ぼろぼろと涙をこぼした。あたしは慌てて袖で拭ってやる。
「ば、っ何泣いてんだよ! あ、あたしか? あたしが泣かしてんのか!?」
拭っても拭っても止まらない涙は、だけど悲しいものではなく、むしろ。
「う、っく、ご、ごめんね……ごめん、嬉しくて」
「……ああ、もう」
――嬉しいような。
幸せでたまらない気分になる。
不謹慎だろか。だけどやっぱり、この涙を見ていたいという気持ちは嘘じゃなくて、それ以上に、なのはを抱き締めたいと思う。誰が見ているとも分からない路上で、せり上がる羞恥心よりも抱き締めたいという欲求が勝ったあたしは、寒そうななのはの身体を包んでやる。
まったく、なんて可愛いんだろう、こいつは。
普段は茶化したりあたしで遊んだりするのに、こんな時ばかり乙女のふりをする。可愛く肩を震わせる。抱きしめたくさせる。……このまま放したくなくなるくらい、心に直接なのはが触れてくるんだ。その手を掴んで引き寄せて。口付けたいくらいに。
こんな可愛いやつだから、誰にもやれやしない。
はやてにだってフェイトにだって――絶対に。
雪だるまになったあたしとなのはをはやてが部屋に引き込んだのは、それから少し後のこと。
×あとがき×
なのは×ヴィータよりも、ヴィータ×なのはが最近好き。
いやいや、この二人が絡んでいるだけで幸せなんだけど。
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アリサ×なのは

comments
さりげなくはやて達がヴィータに行かせている感じに見えるのも又、良い物ですわね♪
雪だるまになった二人が、二人揃ってくしゃみをしたところを想像したら面白かったです(笑)
次も頑張って下さいね☆
甘々な話なんてパターンが限られてますから。。
不幸の形はたくさんあるけど、幸せの形は皆にている、と誰かがいっていました。
でもその似たパターンの中で、どれだけ自分の色を出せるかですね。
なので良いといっていただきありがとうございます!
そして、、
>さりげなくはやて達がヴィータに行かせている感じに見える
おお、気付いてくださった。
実はあれ、ご察しの通り、怠惰を装って、なのはとヴィータが一番幸せな形でチョコレートを受け渡しできるようにと促したのです。
ほら、もしはやてやシグナムがでていたらとかんがえてください。
ヴィータはみんなの前で素直にチョコを受け取るでしょうか。
と考えると……はやて、なんて策士もとい子思いの親なのだろう。
このあとなのははヴィータに美味しく食べられました。
ヴィータが攻めだなんて珍しい♪
なのはちゃんは受けも可愛いですよね。
ヴィータはいざってときには攻めです。
普段はツンデレでも、やるときゃやる女の子です。
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