FC2ブログ

2019-11

二代目拍手SS 解説

二代目拍手SSの解説です。

この拍手SSは少しばかり分かりにくい話になっています。
そこで解説ほしいなといってくださった方がいたのでしてみようかと。
本当は自分の書いた小説の解説をするほど悲しくて自己満足なことはないんですがねwまぁ楽しいし、いいか、とか。
それでも分かっていただける方が嬉しいので。
解説というより、裏話というか、そこに込めた気持ちというか。
そんな感じのことをかいていますので、気が向きましたらどうぞ。
もしかしたら自分の考えているものと違うかもしれないし、合うっているかもしれないし、なるほどと思ってくれるかもしれませんが、それぞれであるかと。

それでは興味があれば、続きよりどうぞ。



 二代目拍手SS 解説


 1.廻るだけで、なにひとつとして新しいものなどないのだ
 (ヴィヴィオ×なのは)

 フェイトさんはヴィヴィオの想いの強さに身を引いた。“引かざるをえなかった”その理由というものがあります。自分の中のフェイトは何があってもなのはを諦めたりはしない。ただなのはが他の人のことが好きだ、と言った時にのみ身を引きます。ただそれでも諦めたわけではなく、なのはに嫌われたくないだけで、なのはが好きなことに変わりはない。
 そのフェイトが身を引くという言葉……、ヴィヴィオは何をしたというのか。
 もちろん裏でフェイトに何か言ったわけでもしたわけでもない。
『何もしなかった』
 ただなのはの傍にいようとしたヴィヴィオを、フェイトはどうして邪魔ができるだろう。いや、それだけならまだいい。それでなのはが面倒がったりするなら、黙っていないだろう。だけどなのはが幸せそうにしている。フェイトにとってはこれが全てだから。
 恋愛感情以前に、なのはのことが全て好き。いろんなものを越えて好きだからこそ、幸せな顔が見たいから。
 ――なのはは気付いている。そんなフェイトの気持ちも、ヴィヴィオの気持ちも。
 その上であの態度。ヴィヴィオが望むなら、となのはは考えて。……ただヴィヴィオは知らないから、いろいろと考えるんだけど。

 最後に。文中にある
 >でも――、それなら。
 という続きですが、たぶん予想通りです。ヤンデレ一歩前なので。
 と書いたときは思っていたんだけど、今ヴィヴィオのヤンデレはあまり想像できなかったり。ヴィヴィオならじぶんで何とか状況打破に向けて頑張りそうだ。





 2.君を失うには十分すぎる時間が経った
 (ティアナ×なのは)

 “好きだから結ばれない”二人。それがなのはとティアナである。
 世の中のドラマや漫画では好き合う二人なら、例えその過程にどんな紆余曲折があろうと、最後には幸せになれる。そんな話が一般的だ。しかしこの二人は違う。

 なのはは別に鈍いわけではない。
 ティアナが訴えてくる嫉妬や苦しみを受け取ることがちゃんとできる。しかし、かといってなのはがフェイトはヴィータらに素っ気無くすることができるかといえば、首を振らざるを得ないだろう。
 ティアナも分かっているからこそ辛かった。だから出来る限り抑えようとして、たまに暴走して。一度くらい拒絶してくれればどこかで歯止めがかかっただろうに、なのははその度にティアナを受け止めた。もともと感じていた罪悪に加担するよう、その優しさがティアナには痛かった。
 好きな人に辛く当たるというのも、耐えがたい痛みを伴っただろう。
 これ以上一緒に居ると、きっとティアナはなのはのことをもっと傷つけてしまうかもしれなかった。何よりも、自分が病んでいくことが手に取るように分かり、もう逃げられる時間はなく。そんなとき、自分もなのはさんも楽になる方法をふっと思い出した。出会う前に戻れば……。そうティアナは考えた。
 また最初に戻ればいいんだと。苦しみなどなかった頃に。
 もしあのまま一緒にいたなら、何かが違ったかもしれない。それは現実には起こらなかったことだからわからなくなってしまったけれど。

 しかしこれがもし別の人だったらどうでしょう。
 そう、ティアナはこれ以上いると自身が危険だと察知できた。だからティアナは身を引くことができた。
 しかし逆にいえば、そのことに気付かない、あるいは病んでいくことを悪しきこととしない人物であったら?
 例えば、はやてやすずかならば、なのはのそういう部分も認識した上で付き合っていくことが可能かもしれない。
 フェイトとヴィータは嫉妬に狂わされながら、それでもなのはと一緒にいることを選ぶだろう。
 スバルは、なのはさんといられれば幸せを感じられる、そう思い込んで、そしていつかは幸せを掴む日が訪れるかもしれないと期待して生きていく。
 アリサは嫉妬しながらも、それでも自分をおさえつつ、なのはのことを第一に考えてあげられそうな。スバルとフェイトの中間あたり。そもそもアリサはそこまでの展開に至るまで黙っていないだろうし、こういう展開になりえないというのが自分の考え。

 この話でなのはは海鳴に戻り、アリサから求婚を受け、それを承諾してしまいます。これは次の話にもつながることなのですが。
 よくなのはの相手にはフェイトが選ばれることがあります。しかし私はこの話でそれは相応しくないと考えました。
 だってフェイトとティアナは近い。なによりティアナと離れなければならなくなった原因の一人にフェイトがいる。もちろんフェイトは悪くない。なのはだって、ティアナだって悪くない。でも原因だった。そしてフェイトは、傷心のなのはにつけこむことも慰めることもできなかった。初めのうち何度かそうしようと試みたことはあっても、なのはが見てくれなかった。相変わらずなのははフェイトに優しくしていたが、心では離れていったティアナのことを思っていた。
 なのはが別の人を思っていて、それでもそばにいたらどうなるか分らないのが怖かった。
 考えたフェイトは、アリサならばなのはのことをよく分かっているし、頼りになると思ったんだろう。学生のころ、フェイトはなんとなくアリサのことを頼もしくおもっていたような気がする。気が強い子だが、優しくて自分と同じくなのはを大切に思っている。
 フェイトはアリサに連絡をとった。そして、なのはは海鳴に帰った。





 3.届かなくなった水の底
 (アリサ×なのは)

 少し話が違うんですが、リリカルなのはSNSでとある方に「アリサの埋められない寂しさとなのはの空虚を見抜いたすずかが、二人を見て見ぬふりはできないんじゃないか」といわれました。
「偽りの……表向きだけ幸せそうな「アリサ×なのは」と比較して、どっちが幸せなのでしょうか?」と。
 そう問われ、だした結論。
「すずかが二人の間に介入することはない」
 すずかは大人なので。
 大人だからこそ、二人を外から何もしないまま、できないまま見ている――決して“見守る”ではなく――のではないかなと。自分が介入することで改善されることがあったとしても、それはきっとトゥルーエンドにはならないと知っているのです。

 三人というのは、一番崩れやすい人数なんですよ。
 仲が良ければよいほど、お互いを思っていればいるほど崩れやすい。
 そこからも、あまり良い将来をみることができません。

 そして本中にあったように、「アリサにとって、なのはがいればそれでいい」のです。ほかに幸せの道はきっと探せばいくらでもあるでしょう。アリサは病んでもいないし、壊れてもいない。素の状態なのだから、賢いアリサはきっと幸せの道を選ぶこともできた。考えた。
 それでもなのはを手に入れるという選択肢を選んだのです。そこにいかなる理由があろうとも、他人が介入してはいけないでしょう。たとえ彼女らを心から思いやる、旧来よりの親友であろうとも。
 だって彼女たちには、幸せの量が問題じゃなかった。
 なのはは自分を全面的に受け入れてくれる人を、アリサはなのはと一緒にいることが大切だった。
 なにもおかしいことはない。
 多くの幸せよりも、たった一つ、一番大事な幸せを求めただけなんだから。





 4.君がくれた傷を僕の優しさに変える時間
 (はやて×なのは)

 なのはの死のショックを受け止めたくなくて、はやてがなのはが死んだということを無意識のうちにけしてしまった。はやてはいま、妄想の中で作り出したなのはをみて生きている。
 天使が不吉な物語を予兆させ。
 ヴィータはふらりとはやての部屋から消える。
 フェイトや家族はもちろん、はやての精神異常に気付いています。でも、なのはを大切に思っていたのは自分たちも同じだし、はじめのうちはそれとなく言っていたけれど、無駄だと気付いた。
 はやてはあるときふっと、なのはが死んだことを思い出し、また記憶の箱に閉じ込めてしまう、ということを繰り返す。
 はやてが忘れたのは、なのはの存在があるかぎり前に進めないし落ち込んで、最悪後追いなんてことにならないため。そういう自制がきいているんだけど。
 そのはやての中では、もちろんティアナとなのはが一緒の部隊にいたことになっていて、フェイトは気を利かせ、ティアナ達に事情を説明する、という。周囲のフォローがあってこそあの物語は成り立つ。
 無理のある設定ではありますが、しかし無茶な物語もときには実現するもの。
 時間が当てにならなくなったはやての場合、これから救いがあるとすれば、なのはを思い出し、そして振り切るしかない。
 こういう話に明確な救いはどうしても見つかりにくいけど、ヴィータや他守護騎士、フェイトらが支えていけばきっと大丈夫。
 ……なんじゃないかな。この拍手SSのなかで一番バッドかもしれない。





 5.過ぎゆく歳月は人を優しくする
 (ヴィータ×なのは)

 この話については特に解説なんてすることもないんですが、ヴィなのを考えるにあたってどうしても避けられない別離。死はだれにだって訪れるだろう。ヴィータだって永遠に消えないなんてことはない。しかしなのはとヴィータの間には決定的なものがある。
 それは時間の流れの違い。
 それは、二人を裂く。否応なしに、抵抗もできずに離れてしまう。
 二人にはもちろんわかっていた。なのはが少しはやく逝ったとして、全体の時間から見れば長さにそうかわりない。二人がどれほど想い合ったところで離れていくことには。
 だけどヴィータはそうは思わなかった。生まれかわったなのはを見つければいいんだと。なのはがこちらに気づかなくても自分が気づけばいい。なのはの死を前にしてヴィータは誓う。なのはも頷く。
 ここで、二人に糸が繋がれた。細い細い糸だけど、ピアノ線よりも頑丈な糸。
 ……なのはとヴィータにはそれぐらいのものがあったって不思議じゃないと思う。いや、願望かな。そうあってほしいというか。このときにはまだヴィータが教導隊入りしたってのを知らなかったけど、なのはが最終的にそばにいるのはヴィータのような気がする。あ、ヴィヴィオは特別だとしてね。ヴィータは、きっとそばにいる。はやてをないがしろにすることなく、同じくらいなのはを想って、傍にいてほしいんだ。
 そんな願いもこもっています。


 解説は以上です。
 読んでいただきありがとうございました。

● COMMENT FORM ●


管理者にだけ表示を許可する

二代目拍手SS 目次 «  | BLOG TOP |  » 過ぎゆく歳月は人を優しくする

Web Clap

ご意見、ご感想などあればどうぞ。
  

Recent Entries

Categories

Novel List

― Short Story ―
アリサ×なのは
心が君の名前を呼んでいた
違えた道の端  前編 / 後編
すずか×なのは
無想と空想と、紋黄蝶
フェイト×なのは
No title...フェイトver
あなたを想って流した涙は
溶けた灰色の小石
白 -white-
穴の開いた箱
なのはへ。
ヴィータ×なのは
StarDust
21.5話妄想
No title...ヴィータver
大切な Trash Box
誰よりも君に笑ってほしくて
Reinforce
真紅のグラス
Limited Sky
強奪者
蒼い棘
薄氷の上で
摩擦熱
あやふやな星
語ろうとした震え
消えない夕立ち
青と白、それから赤
優しい境界線
はやて×なのは
Sky Tears  SIDE:H / SIDE:N
夜色の羽根
eyes on...
孤島の夢
なのは×リインフォースII
小さな涙
スバル×なのは
君は空しか知らない、僕は大地しか知らない
ティアナ×なのは
月明かりよりも頼りない
貴女の血の味すら
失われた部分と残された部分
命を吹き込まれた落葉
台所で。
求めるままの逃亡
涸れた土
ティアナの適当に幸せな一日
迷子へと示す道標  1 /  /
Don't shake off.
空さえ貴方の前を覆わない  前 /  /
窓を打つ雨みたいな恋
月が堕ちてきた
もっとも不誠実な恋人
世界の終わり
銀朱の残照
僕に重ねて、君は夢をみて
ヴィヴィオ×なのは
掌で心をころがして
擬似家族
小さな声で求めて
蜂蜜
硝子内のひめごと
レイジングハート×なのは
午睡
虚空の紅玉
その他
ヴィヴィなのフェイもどき
SHOUT!  前編 / 後編
猫と主と変質者。
なのはにチョコをプレゼントされたときの台詞
なの!!
雷の憂い

― Long Piece Novel ―
幸福の在処
目次
星たちの休日
 /  /  /
別の世界を願うなら
設定 / 目次 / あとがき
追憶の色に埋もれて
目次 / あとがき
秋、はらむ空
前書き / 目次 / 後書き

― Project Story ―
聖夜 ……目次
拍手SS
一代目 手を伸ばして
二代目 時間
二代目 光の章/夜の幻
描写する100のお題 ……目次
陽の中に塗りこめて。 ……目次
振り返る ……目次

About

魔法少女リリカルなのは二次創作物、主に小説を扱っています。
このブログ内で使用している文及び画像の転載は、例外なくご遠慮下さい。

◇小説の傾向
なのはが絡んでいる百合、修羅場が多め。
なのはさんをめためたに愛し、いじめていきます。

◇リンクについて
リンクフリーですが、貼っていただく場合には下の本館にお願いします。
本館:

何かありましたら下まで。
kone6.nanoなのgmail.com(なの⇒@)



Profile

Author:こねろく
リリカルなのはが大好き。
なのはさん溺愛。そしてゆかりさんにめろめろ。
詳しいプロフィールは本館のMYSELFに。

Pixivtwitter

Monthly Archive

11  09  05  04  03  02  01  08  07  04  07  02  06  03  08  07  06  02  01  11  08  07  06  06  05  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09 

Link

その境界線は。(本館)

Search Area