2017-11

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こんなイフをかんがえたよ。

少し前におもいついたはなし。ちょっとしたパラレルを考えてみた。
ヴィータら守護騎士が今まで繰り返してきた中で、仕えた主になのはがいたという。
パラレルっていうかイフかな。
長編にしようかとおもったけど、そこまで話が広がらなくて……。普通に終わっちゃった。
気が向いたり思いついたらそのうちに書こうかと思います。



 無題


 ここはいったい、なんていう世界だろう。
 酷い雨だった。いったいどれだけのものを濡らし尽くさねば気が済まないのかと思う程に強く、肌を貫くような水の槍が降り注ぐ。自分が再び目覚めたのはそんな日であった。
 闇の書の起動を確認し、将を筆頭に主の前に跪く。記憶はなくともプログラムとして己に組み込まれた動作をただこなす。紅の騎士ヴィータは頭を垂れて主の言葉を待つ。
 無言も苦痛と感じず、ひたすらに愚鈍に。無関係に。意識だけで目を逸らすように。
「えっと?」
 今回の主、幼き顔立ちの少女は首を傾げ、膝をつく自分たちに雨も和らぐような優しい視線を降り注いだ。

 ――これは主はやての前にあった出来事。
 ――いくつか渡り歩いた主の中のたった一人。

 再び出会った彼女を見て、無意識に突っかかってしまうのは、自分の胸の弁にどうしても引っかかってしまうのは、きっとこれのせいであろうと思う。もう名前も思い出せぬ人は、確かに彼女に似ている。いいや、生まれ変わりというものがあるならば、あれは確かに彼女であったのだ。
 青と白の教導隊制服を身につけた彼女がくるりと半身を翻して笑い掛ける笑顔が、頭の片隅に刻まれた記憶を刺激していけない。頬を痙攣させていたせいか、彼女は「だいじょうぶ?」と自分に問いかける。ああ、と自分はうなずく。
 雨など一切降りそうもない快晴を仰ぐ自分に、彼女は愛しい声色で言った。
「ヴィータちゃん」と。
 それは己の名前。いくら繰り返しても薄れることもない、紅の騎士の名だった。同一のモノであるかぎり、記憶というものは完全には消えてしまわないことの証明がここにある。現在の主ほどあたたかく優しい笑みはなかったと思いなおしても、それでも振り払い切れない記憶が残っていた。
 夢にも見ない、リインフォースですら忘れ果ててしまったいつかの頃。
 取り戻せない過去は、忘れているからこそいい。だというのに自分は何故、今更その頃を見ているんだろう。そしてなぜ気付かなければならなかったのか。
 わかってしまった。一体どうすればいいのか、自分にはわからない。―ー高町なのはを見て落ち着かない気分になるのはきっと、恋などという病のせいだけではないなんて知りたくもなかった。




[ WEB CLAP ]
まだヴィータの精神がそれほど廃れてなかった頃。
「主の命のまま」とか言ってしまえるひとであったとか。
なのはとの別れ、護れなかった、そんな出来事があったから、道具であることを認めるしかなかったから、だからあんなになって、はやてに出会うまでヴィータは……みたいな。
うるせえ、ほっとけよ……っていうヴィータも好きなんですけどね。それをなのはが上手い具合に解きほぐしていくってのもありかと。そのあとで喪失するからこそ、それ以降また酷くなって、とか。
そんな妄想です。

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