その境界線は。
高町なのはを全力全開で愛していく。そんな小説を書いてます。
貴女の血の味すら 2007/10/07
久々のなのティア。
ヴィヴィオ書くって言ってたのにごめんなさい、結構難航してたりなんかして。
ごめんねヴィヴィオ。
ママとらぶらぶできるのはもちょっとあとになりそうだよー。
ちょっと危ないティアナさんです。なのはさんも結構おかしいです。割と暗めのお話。
それでは続きよりどうぞ!
その笑顔で私の心を崩して。
その言葉で私の精神を壊して。
その指先で私の身体を溶かして。
嫌だなんて、どうせ貴女は聞いてくれないでしょう。だったら初めから、しなければいいのに。
もう勝手に求めてしまうんだよ。
嫌だっていっても、きいてくれない。
私は全部なのはさんのものなんだ。
だから、早く。もっと私の全部を壊して下さい。
そうすれば楽になる。なにも考えずにいられる。
なのに貴女は、あえて正常な部分を残して苦しめるんですね。
嫌だ。
嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ。
――なのは、さん。
離れないで、ください。ずっと、私と――。
抗うように私は彼女の舌を噛んだ。
貴女の血の味すら
宵が訪れ、音のない夜に囲まれる。四方は壁で、逃げ場も侵入するところもない。なのにあの人はどこからともなく、入り込んでくる。するりと隙間を縫って奥深くまで潜りこんでくる。
「また来たんですか」
邪気のない笑顔でえへへ、彼女は自身の頬をかいた。
「仕事忙しいんじゃないんですか」
「大丈夫だよ、それにしてもつれないなあ」
「あたし、明日朝早いんです。働き者のフェイトさんの補佐をしてますから」
「うん、偉いよティアナ」
「そう思うんなら……」
「だからいつも言ってるよ? 嫌だって一言いってくれればすぐにでも出て行くって。上司でもなんでもないんだから断れるよね」
「上官です」
「私に対しての理由にはならないよ。ね、きっちりとその口でいってくれないかな。“嫌だ”と」
そう笑いつつ唇の輪郭をなぞり、そのまま頬へと手をあてがわれた。指は髪に差し込まれ、耳朶が触れられる。彼女のいつもの戯れに、敏感に反応する自分が悪い。
嫌だと言えない自分が悪い。
何故あの人の目を見てしまうと、何も言えなくなるのだろう。空を取り込んだような輝きを放つ純真の瞳に見せられた私は、彼女に拘束され、身動きひとつ取れない。
金縛りなんて生温い。両手には錠が、両足には枷が、そして首には輪がつながれているのだ。犬以下の扱いなのに、どこかで喜んでいる自分がいることにもう驚かない。抵抗すらなくなっていく。どんどんと、私のなかの正常な部分が消えていく。
彼女に見詰められる度、笑いかけられる度、甘い言葉を囁かれる度、触れられるたびに身体が震え、止まらなくなる。彼女が居ない時でも、なのはさんを想って慰めるようになってしまった。すべて彼女の所為だ。
少しくらい抵抗してもいいですか。
考えはするけど、実際出来はしない。
抵抗は彼女を悦ばせるだけで、心配など無用だというのに、頭のどこかで彼女を傷つけてしまうと危惧してしまう。そんなことないのに。絶対にないのに。そんな考えが抜けない。
だって私は知っている。彼女が誰よりも酷くて優しいことを。
「嫌だって、言って欲しいんですか?」
意地悪くらいは、いいのかな。
唇が解放された隙に息と共に言葉を吐き出すと、彼女は不意に動きを止めた。それから逡巡するように口を開く。
「さあ、分からない」
なのはさんはやっぱり寂しい笑顔で返した。分かっているのだろうか、その表情が人を惑わすということを。私も、他の人も皆彼女に惑わされている。
「もし拒絶を望むのなら、あたしのことを相手にするのはやめたほうがいいですよ」
「どうして」
「私はもう、貴女を拒絶なんてできませんから」
自由などほとんどない中で、自分から唇を奪いにいった。
「だから本当はこんなふうに手足をつながなくったって、貴女から逃げられしないんです。あたしにはずっと、なのはさんしかいません。貴女以外どうでもいいです」
「ティアナは口が上手だね。そんな子は嫌いだよ」
「……本心ですよ」
ああ、やはり。彼女は誰にも自分を好きになってほしくないのだ、と思った。以前からうすうすは感じられていたのだ。
機動六課が設立され、スバルとスカウトされたときも同じだった。訓練が始まってから数日後に私の部屋を訪れた時のことだ。なのはさんはスバルをフェイトの部屋に行かせ――フェイトさんがスバルを呼んできて欲しいとか彼女が言っていた気がする。今思えばただ自分を落とすための口実だったにすぎないのだろうが――部屋に二人きりとなった。なのはさんは局内で英雄とも呼ばれ、ほとんど噂だと思っていたことが真実だと知り、自分にとっては雲上人だった。彼女ほど人が私の部屋に来た用件とは一体何なのかと思いながらも、椅子を差し出した。だが彼女はそれを受けずベッドに腰掛けた。上目遣いで「駄目?」などと返されれば答えようがない。ティアナもと隣を指差され断るが、彼女の笑顔には逆らえずやむなく座る。やはり緊張を隠せない。
強張る私に彼女は柔らかく微笑んだ。追い討ちのように(そして実際に追い討ちだった)、今まで聞いたことのないような、彼女以外が口にすれば寒気を覚えるような台詞を囁きかけた。首筋のあたりがゾクリとした。気付けば私はベッドに押し倒されていた。
きっと彼女にしてみれば、なんと簡単な人間だったろう。私ははそれだけで堕ちたのだった。
幸せだった。愛されていると思った。訓練の時はもちろん気を抜かず贔屓もしないところが気に入った。会えば優しく抱き締めてくれ、口付け、身体に触れてくれた。嬉しかった。
スバルやキャロ、ヴィータ副隊長やはやて部隊長、リイン空曹長、それからフェイト隊長も彼女と関係を持っているのだということはそれから後に知った。
彼女が相手にしている人たちの中でも凡人の私が特別だとどうして思えるだろうか。
何が優れているとも思わない。戦闘に特別秀でているわけではない。魔力が莫大なわけでもない。かといって素直な性格でもなく捻くれていて、身体だって完璧とは言えないだろう。胸の大きさならフェイト隊長には勝てないだろうし、逆に小さい方が好きだとしてもヴィータ隊長やキャロがいる。私はどれにおいても中途半端だった。
「ティアナの、私を求めないところが好き。私を好きじゃないところが好き」
私は、え、と聞き返した。
彼女は今、凄くおかしなことをいった。
なのはさんをこんなにも好きなのに、伝わってなかったんだろうか。求めてないって、これ以上どうやって求めればいいんですか。ああそうか、私はいつも素直じゃなくて。でもそれって本当なら嫌うべき所だと思いますよ。
私が返すと、彼女は笑った。
「そうなの。ティアナはスバルが好きだと思ってたんだけど」
「違います」
「そっか。残念」
「なん、ですかそれ。そんな言葉って、酷いですよ」
「ああ、えっと、ごめんね」
「今更……」
「許して欲しいな、……ティアナ」
本当にこの人は酷い。
魔法だ。ここという時には決まって魔法をかけてくる。
どんな魅了の魔法をかけているのだろう。彼女はどれだけのものをその言葉にふりかけているのか。名前を呼ばれるだけで、どうしてこんなにも愛しい。
許してしまいそうになる。ううん、きっともう許している。どんなに酷い事を言われようが、存在否定されようが最後はきっとなのはさんを許している。
それならば。
たまには抵抗、してもいいよね。
その方がきっとなのはさんは喜ぶんだから。
抵抗されればされるだけ私に気をかけてくれる。
「……っ」
舌を噛んだ。
じわり、と口内に血が広がっていった。十分に味わってから唾液と一緒にそれを飲み干す。
なのはさんの血は凄く甘美だった。喉を意識しつつこくんと鳴らす。
「おいしいです」
「痛いよティアナ」
そんなふうに嬉しそうに言われても、説得力なんてない。
「すみません。それじゃあ代わりにあたしの舌も、噛んでください」
「いいよ。しっかりと味わってあげる」
ひとたびなのはさんが笑って、そしてお互いの血が混じり合う。
このまま全部何もかも吸い尽くしてくれればいいのに。
――せやけどそれはただの夢や。どこかの部隊長が口元を歪めて笑った。そのとおりだと私も思う。
現実はいつだって思い通りにいかない。彼女のことでは特にそれが当て嵌まる。どうせなら刈り取ってくれればいいのに、いつだって、正常な思考が保たれるぎりぎりまで削られるだけなのだ。時間になれば彼女はいつもどおり部屋を去っていく。それから私は、疲労で朝まで死んだように眠り、瞳が覚めてから酷い無気力を味わう。一人で味気のない食事をし、本当になのはさんに愛されているフェイト執務官の補佐をしている。
自分を刈り取ってくれないなら、いっそなのはさんを刈り取ってしまおうか。
そう考えない日はなかったけれど、今まで一度も行動に移せたことはない。それはやはり、なのはさんの笑顔を見れなくなるのは嫌だから。正常な心が残されてしまっているから。
だからはやく、私を壊してほしい。
壊れるまで、いたぶって泣かせて。
そうすれば貴女を私のものにできるのに。
いつか。そう遠くない未来に微かな希望を、私は馳せた。
なのはさんが私を壊してくれる日が訪れる事を、心待ちにしながら。
× あとがき ×
怖がりのティアナ。一度もなのはさんに「好き」と言えていません。
どうしてうちのなのはさんはこんなにも自嘲と自傷が大好きなのかな。ティアナもやばいけど、なのはさんもかなりヤバイと思う。
とりあえず世ではティアにはスバルですが、自分の中ではどうやってもあの二人親友。だってみんななのはさんに夢中なんだよ。とか何とかほざいてみる。
なのはさんは自分に興味のない人が好きっていう設定が何故かあります。書く小説のなのはさん全員がそうってわけじゃもちろんないんだけど。ティアに手を出す時はいつもそう。
本当に、何でだろう?子供の頃親の愛情を十分に受けたとは言い難いから、逆に求めそうなんだけどな。
ヴィヴィオ書くって言ってたのにごめんなさい、結構難航してたりなんかして。
ごめんねヴィヴィオ。
ママとらぶらぶできるのはもちょっとあとになりそうだよー。
ちょっと危ないティアナさんです。なのはさんも結構おかしいです。割と暗めのお話。
それでは続きよりどうぞ!
その笑顔で私の心を崩して。
その言葉で私の精神を壊して。
その指先で私の身体を溶かして。
嫌だなんて、どうせ貴女は聞いてくれないでしょう。だったら初めから、しなければいいのに。
もう勝手に求めてしまうんだよ。
嫌だっていっても、きいてくれない。
私は全部なのはさんのものなんだ。
だから、早く。もっと私の全部を壊して下さい。
そうすれば楽になる。なにも考えずにいられる。
なのに貴女は、あえて正常な部分を残して苦しめるんですね。
嫌だ。
嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ。
――なのは、さん。
離れないで、ください。ずっと、私と――。
抗うように私は彼女の舌を噛んだ。
貴女の血の味すら
宵が訪れ、音のない夜に囲まれる。四方は壁で、逃げ場も侵入するところもない。なのにあの人はどこからともなく、入り込んでくる。するりと隙間を縫って奥深くまで潜りこんでくる。
「また来たんですか」
邪気のない笑顔でえへへ、彼女は自身の頬をかいた。
「仕事忙しいんじゃないんですか」
「大丈夫だよ、それにしてもつれないなあ」
「あたし、明日朝早いんです。働き者のフェイトさんの補佐をしてますから」
「うん、偉いよティアナ」
「そう思うんなら……」
「だからいつも言ってるよ? 嫌だって一言いってくれればすぐにでも出て行くって。上司でもなんでもないんだから断れるよね」
「上官です」
「私に対しての理由にはならないよ。ね、きっちりとその口でいってくれないかな。“嫌だ”と」
そう笑いつつ唇の輪郭をなぞり、そのまま頬へと手をあてがわれた。指は髪に差し込まれ、耳朶が触れられる。彼女のいつもの戯れに、敏感に反応する自分が悪い。
嫌だと言えない自分が悪い。
何故あの人の目を見てしまうと、何も言えなくなるのだろう。空を取り込んだような輝きを放つ純真の瞳に見せられた私は、彼女に拘束され、身動きひとつ取れない。
金縛りなんて生温い。両手には錠が、両足には枷が、そして首には輪がつながれているのだ。犬以下の扱いなのに、どこかで喜んでいる自分がいることにもう驚かない。抵抗すらなくなっていく。どんどんと、私のなかの正常な部分が消えていく。
彼女に見詰められる度、笑いかけられる度、甘い言葉を囁かれる度、触れられるたびに身体が震え、止まらなくなる。彼女が居ない時でも、なのはさんを想って慰めるようになってしまった。すべて彼女の所為だ。
少しくらい抵抗してもいいですか。
考えはするけど、実際出来はしない。
抵抗は彼女を悦ばせるだけで、心配など無用だというのに、頭のどこかで彼女を傷つけてしまうと危惧してしまう。そんなことないのに。絶対にないのに。そんな考えが抜けない。
だって私は知っている。彼女が誰よりも酷くて優しいことを。
「嫌だって、言って欲しいんですか?」
意地悪くらいは、いいのかな。
唇が解放された隙に息と共に言葉を吐き出すと、彼女は不意に動きを止めた。それから逡巡するように口を開く。
「さあ、分からない」
なのはさんはやっぱり寂しい笑顔で返した。分かっているのだろうか、その表情が人を惑わすということを。私も、他の人も皆彼女に惑わされている。
「もし拒絶を望むのなら、あたしのことを相手にするのはやめたほうがいいですよ」
「どうして」
「私はもう、貴女を拒絶なんてできませんから」
自由などほとんどない中で、自分から唇を奪いにいった。
「だから本当はこんなふうに手足をつながなくったって、貴女から逃げられしないんです。あたしにはずっと、なのはさんしかいません。貴女以外どうでもいいです」
「ティアナは口が上手だね。そんな子は嫌いだよ」
「……本心ですよ」
ああ、やはり。彼女は誰にも自分を好きになってほしくないのだ、と思った。以前からうすうすは感じられていたのだ。
機動六課が設立され、スバルとスカウトされたときも同じだった。訓練が始まってから数日後に私の部屋を訪れた時のことだ。なのはさんはスバルをフェイトの部屋に行かせ――フェイトさんがスバルを呼んできて欲しいとか彼女が言っていた気がする。今思えばただ自分を落とすための口実だったにすぎないのだろうが――部屋に二人きりとなった。なのはさんは局内で英雄とも呼ばれ、ほとんど噂だと思っていたことが真実だと知り、自分にとっては雲上人だった。彼女ほど人が私の部屋に来た用件とは一体何なのかと思いながらも、椅子を差し出した。だが彼女はそれを受けずベッドに腰掛けた。上目遣いで「駄目?」などと返されれば答えようがない。ティアナもと隣を指差され断るが、彼女の笑顔には逆らえずやむなく座る。やはり緊張を隠せない。
強張る私に彼女は柔らかく微笑んだ。追い討ちのように(そして実際に追い討ちだった)、今まで聞いたことのないような、彼女以外が口にすれば寒気を覚えるような台詞を囁きかけた。首筋のあたりがゾクリとした。気付けば私はベッドに押し倒されていた。
きっと彼女にしてみれば、なんと簡単な人間だったろう。私ははそれだけで堕ちたのだった。
幸せだった。愛されていると思った。訓練の時はもちろん気を抜かず贔屓もしないところが気に入った。会えば優しく抱き締めてくれ、口付け、身体に触れてくれた。嬉しかった。
スバルやキャロ、ヴィータ副隊長やはやて部隊長、リイン空曹長、それからフェイト隊長も彼女と関係を持っているのだということはそれから後に知った。
彼女が相手にしている人たちの中でも凡人の私が特別だとどうして思えるだろうか。
何が優れているとも思わない。戦闘に特別秀でているわけではない。魔力が莫大なわけでもない。かといって素直な性格でもなく捻くれていて、身体だって完璧とは言えないだろう。胸の大きさならフェイト隊長には勝てないだろうし、逆に小さい方が好きだとしてもヴィータ隊長やキャロがいる。私はどれにおいても中途半端だった。
「ティアナの、私を求めないところが好き。私を好きじゃないところが好き」
私は、え、と聞き返した。
彼女は今、凄くおかしなことをいった。
なのはさんをこんなにも好きなのに、伝わってなかったんだろうか。求めてないって、これ以上どうやって求めればいいんですか。ああそうか、私はいつも素直じゃなくて。でもそれって本当なら嫌うべき所だと思いますよ。
私が返すと、彼女は笑った。
「そうなの。ティアナはスバルが好きだと思ってたんだけど」
「違います」
「そっか。残念」
「なん、ですかそれ。そんな言葉って、酷いですよ」
「ああ、えっと、ごめんね」
「今更……」
「許して欲しいな、……ティアナ」
本当にこの人は酷い。
魔法だ。ここという時には決まって魔法をかけてくる。
どんな魅了の魔法をかけているのだろう。彼女はどれだけのものをその言葉にふりかけているのか。名前を呼ばれるだけで、どうしてこんなにも愛しい。
許してしまいそうになる。ううん、きっともう許している。どんなに酷い事を言われようが、存在否定されようが最後はきっとなのはさんを許している。
それならば。
たまには抵抗、してもいいよね。
その方がきっとなのはさんは喜ぶんだから。
抵抗されればされるだけ私に気をかけてくれる。
「……っ」
舌を噛んだ。
じわり、と口内に血が広がっていった。十分に味わってから唾液と一緒にそれを飲み干す。
なのはさんの血は凄く甘美だった。喉を意識しつつこくんと鳴らす。
「おいしいです」
「痛いよティアナ」
そんなふうに嬉しそうに言われても、説得力なんてない。
「すみません。それじゃあ代わりにあたしの舌も、噛んでください」
「いいよ。しっかりと味わってあげる」
ひとたびなのはさんが笑って、そしてお互いの血が混じり合う。
このまま全部何もかも吸い尽くしてくれればいいのに。
――せやけどそれはただの夢や。どこかの部隊長が口元を歪めて笑った。そのとおりだと私も思う。
現実はいつだって思い通りにいかない。彼女のことでは特にそれが当て嵌まる。どうせなら刈り取ってくれればいいのに、いつだって、正常な思考が保たれるぎりぎりまで削られるだけなのだ。時間になれば彼女はいつもどおり部屋を去っていく。それから私は、疲労で朝まで死んだように眠り、瞳が覚めてから酷い無気力を味わう。一人で味気のない食事をし、本当になのはさんに愛されているフェイト執務官の補佐をしている。
自分を刈り取ってくれないなら、いっそなのはさんを刈り取ってしまおうか。
そう考えない日はなかったけれど、今まで一度も行動に移せたことはない。それはやはり、なのはさんの笑顔を見れなくなるのは嫌だから。正常な心が残されてしまっているから。
だからはやく、私を壊してほしい。
壊れるまで、いたぶって泣かせて。
そうすれば貴女を私のものにできるのに。
いつか。そう遠くない未来に微かな希望を、私は馳せた。
なのはさんが私を壊してくれる日が訪れる事を、心待ちにしながら。
× あとがき ×
怖がりのティアナ。一度もなのはさんに「好き」と言えていません。
どうしてうちのなのはさんはこんなにも自嘲と自傷が大好きなのかな。ティアナもやばいけど、なのはさんもかなりヤバイと思う。
とりあえず世ではティアにはスバルですが、自分の中ではどうやってもあの二人親友。だってみんななのはさんに夢中なんだよ。とか何とかほざいてみる。
なのはさんは自分に興味のない人が好きっていう設定が何故かあります。書く小説のなのはさん全員がそうってわけじゃもちろんないんだけど。ティアに手を出す時はいつもそう。
本当に、何でだろう?子供の頃親の愛情を十分に受けたとは言い難いから、逆に求めそうなんだけどな。
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