強奪者       2007/11/19

なのヴィ分が足りないので自分で補充。
それにしてもryu-minBSさんのなのヴィが可愛いなあ。

続きよりヴィータの短すぎる独白。やっぱりなのヴィときて浮ぶのは8年前なんですよね。真紅の花っていうのもそれを連想させる。
ヴィタの歌ってどんなのだろう。
ヴィータは一生懸命歌ってそうだよ。

追記:タイトルつけてみました。なんという後付け;



 強奪者


 鮮血に染まった、白過ぎる雪の上で。
 荒く呼吸を繰り返す人。かと思えば糸を断ち切られた人形のように停止して。
 あんなにも白が似合う人が、鈍い灰色の塊のようだった。
 ――なのは。
 名前を呼べばいつだって笑顔で振り向いてくれるなのはは、蒼白い顔のまま。
 ようやくその響きに慣れた頃だというのに。
 反応を返してくれないなんて、酷すぎる。
 腕に抱いても、隙間から逃げるように体温は奪われていって。
 世界が遠ざかっていくような錯覚さえ覚える。

 ――そしてあたしはいつものように目が覚めた。
 あの時から幾年も越えたというのに、未だ見る夢はいつだって自分を不快にさせる。
 そんな自分を嘲るように短い乾笑を吐き出すと、隣に目をやった。
 すやすやと眠るなのはは、自分にとっては悪魔そのもの。
 なのはは悪魔みたいにどこか人をひきつけて離そうとしない。近づいては駄目だとおもう一刹那には、足首を掴まれてしまっている。
 そう、大切な悪魔。ずっとその悪魔に囚われていたいとさえ思っている。
 だからそのために――。
「護ってやるよ、お前を」
 それは誰の為の言葉だったのか。
 今はもうわからなかったけれど、それでもいい。
 だってそうすれば、なのはが困りながらも笑ってくれるから。

 そうだ、自分は。
 真紅の花を雪上に散らせたあの姿を、二度と見たくないだけなんだ。




× あとがき ×
歪んだ愛が好き。これはあまりゆがんではいませんが。
実際にヴィータがこんな想いにかられて護るといっているわけがないけど、少しくらいは思ってたらいいな、なんて。そんな幻想を抱きながら。

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